http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/obituary/
TVドラマにも沢山出ていたし、お茶の間でもおなじみな顔ではあったけど、個人的にはやっぱり大映現代劇のスター、という印象が強い。とりわけ増村保造監督作品の顔のひとりというか。
個人的に偏愛してるのが『暖流』で扮した病院のお荷物であるおバカな若先生役。
「はもはもめけめけ、ばっかやろ♪ はもはもめけめけ、バカヤロ!、、、キミぃ〜、このシャガールをどぉ〜う思うかねェ〜?」
鼻歌まじりにハナモゲラな唄口ずさみながら登場するシーン、あまりにも強烈で忘れがたい!
あとは緑魔子と延々濃密すぎるふたり芝居で見せた『盲獣』とか。アレも凄すぎた。。。
完全な悪役はほとんどなく、基本的には善人キャラなんだけど、あの甲高い独特の発声を活かしたエキセントリックな側面が突出した時、特に印象に残る演技を見せたような気がする。優柔不断かと思えば、突如として妄執や狂気の鬼と化してしまうような危うさが魅力だったというか。
川島雄三による邦画現代劇史上最高傑作『しとやかな獣』で、終盤、いきなり登場するや完全に場をさらってしまうサラリーマン役など素晴らしかったなぁ。
世間では今は船越英一郎のお父さん、なんて認知だろうけど、とんでもない話だ。得難い名優でした、、、合掌。
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