『のだめカンタービレ』(最終回)

演出がメインの人に戻ったけど、さすが最後だけは締めるというか、派手な展開ながらもしっかり見せて、ギャグもすんなり入れこんで、楽しませてくれたと思う。というか、愛すべきオモロいキャラがふんだんに出てくるドラマだったよなぁ、と。回が進むごとにキャラを見せるワザや仕掛けの精度もあがっていったんじゃないかな? もちろん、TVドラマだからかなり俗受けを狙い過ぎなような部分は目につくんだけど、ドラマのなかで音楽の比重があがっていくにつれて、演奏場面には気合いも感じられるようになって。
ざっくりはしょればこのマンガ、奇妙な「ミューズ」がひょいと現れて、彼女を知る周囲の人々が思いがけず自分の才能を開花させていく、、、って話だけど、今回の実写化ではキャストやスタッフもつくりながら、自分自身の才能を伸ばしていくことができたんじゃないだろうか? あまり気恥ずかしくはない次元で、ストレートに前向きな作品で、要するになかなかの良作だったなぁ、と、安直ではありますが、ほめてしまいましょう。
今年は『のだめ』と『結婚できない男』の年だったなぁ(笑)