CHRIS MOSDELL AND THE INCENDIARY ORCHESTRA

hibiky2006-07-18

拝見してきました。とりあえず、覚え書きなど。。。
モスデル氏の合図で、八木さんがまず静かに弦をひっかいてから、爪弾きはじめ、それに静かに朗読がかぶさるというオープニング。それにKautzner氏のヴァイオリン、松上氏のパーカッションが重なり、朗読の高まりと共に、バックの演奏も密度を増していくという具合。

一部、通訳の女性がついたものの、大半はモスデル氏の知性あふれる、いかにも英国教養人らしい落ち着いたトーンが場内に満ちる。
アフリカに捧げる詩ではやや告発調な面も見せたが、その後は随所にユーモアを交えた、イメージ豊かなセクシャルな詩が淡々と、かつ適度な熱をこめて紡ぎ出される。英語に堪能ではない自分でも、フレーズのひとつひとつ、快い韻律があり、確かなビジュアルが眼前に浮かぶのが感じ取れ、ワクワクした。

モスデル氏はもちろんYMOで知ったワケだが、中学生時代から知らずしらずなじんだフレーズが目の前で、しかも御本人の肉声で聴けたコトに我知らず、ただ感動した。


今夜の八木さんは決して派手なパフォーマンスはしなかったものの、シャープかつヴィヴィッド、余裕はありつつも、ムダな音など皆無と思える引き締まった演奏で満足。

マークさんいわく、「音の鳴りがデッド」なスペースだったため、パーカッションの音も指先で叩く音まで聴取できたり。反面、ヴァイオリンの音は目立たなかったらしいが、個人的にはそれほど気にならず。


ちなみに、来場者全員、クリス・モスデル氏の「CITY SONG」なる葵の御紋(爆)が表紙ど真ん中にデカデカ目立つ詩集がもらえたのでおトクな気分に。

「帰り道、トラブルに出くわしたら、この本を突きつけてやってください!」

とギャグを飛ばしたのが可笑しかった。来場してる外国人の方々、わきゃりましたんでしょうか、、、わきゃんなかったんじゃねぇかなぁ。。。『水戸黄門』ですけどね、もちろん。