アンソニー・クイン『バラバ』(リチャード・フライシャー監督)



http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18494
イエス・キリストが身代わりとなって釈放された悪党バラバ。艱難辛苦を乗り越えてひたすら生き延び、いつしか不死身の男と恐れられる存在となり、ようやくにしておのれが心にある神の王国に気づき、天に召される。
親鸞悪人正機説の受け売りではないが、罪人は罪深きゆえに救われる。大切なのは、生き抜いておのれの魂のうちに平安を見い出すこと。嗚呼、我もまたバラバとならん。。。
生涯無宗教を誓った身だが、神や仏と云わずとも、森羅万象を司る真理の存在というか、どこか信ずるものは我が身にもあるように思う。そんな大いなる存在に、我が身を捧げたい、、、という思いだけは捨てきれずにいるのだ。
吹替版はアンソニー・クイン石田太郎。ヴィットリオ・ガスマンが富山敬。仇役として終盤登場するジャック・パランス青野武。台詞なんて一言もしゃべらず、ひたすらうなり声あげるだけだが一聴瞭然(笑)