八木美知依<Humans at play !>@西麻布super-deluxe

見て参りました! 以下、雑感を少しばかり。。。
先日の大泉学園<インエフ>での鬼怒無月さんとのバトル・セッションとは違い、今回はビリー・バング(ヴァイオリニスト)&工藤丈輝(舞踏家)が実質メインという感じ。
であるからして、“過激”な箏演奏家としての八木さんを何よりも見たい自分としては、ちょっとだけ物足りない面があったというのが正直な感想です。
ただし、八木さんの演奏が前回のイメージが強すぎて、個人的には「おとなしめ」に見えた、、、というだけで、内容自体は文句なし! 充分以上に楽しみました。
ヴァイオリニストVS箏VSドラムVS舞踏の<異種格闘技風バトルセッション>……なんて企画ではそもそもなかったらしいので、いたしかたなしだったと思います。
  工藤丈輝さんは先日<インエフ>でたまたま近くに座っていらしたんですが、そのときの静かな雰囲気とはがらり一変、舞踏家としての本領、まざまざと見せつけられてしまい、正直、驚嘆いたしました。鋼のような肉体が微動蠢動躍動闊歩、ステージを走るというより、まさに文字どおり軽やかに「舞う」姿、目に焼き付きました。
そして何より、ビリー・バングさんの融通無礙なヴァイオリン演奏! 競演陣とヴァイオリンを通じて、まさに「対話」していました。銀髪の上品な黒人紳士といったいかにも穏やかそうなたたずまいも、実に絵になっていて。
「マイク使って話してよ!」なんてヤジった白人男性が実は隣にいたんですが、バングさん、すかさずちょっと声のボリュームあげてしゃべって客席の笑いをとってしまい。客席とのやりとりもサラリと冗談っぽくかわす姿が粋でした。いかにもアメリカ人らしい、一流のパフォーマーぶりを見せつけられた気分です。
外山明さんは「変態的なドラマー」なんて評判も聞く、異才ドラマーの方と聞いていたんですが、今回は予想よりも堅実このうえないというか、かなり控えめなプレイだったように思いました。リズムの叩きだしはユニークなんだけど、ヒネったフレーズで煽りたてるという感じでもなく。リズムキープに専念されていたのかもしれませんね。素手や立って叩く姿には迫力もありましたが。個人的にはもっと思い切ってガンガン叩かれても違和感なかったかも、、、なんて欲張った思いも浮かんだり。
惜しむらくは演奏時間が短かったこと! 二部構成でしたが、実質1時間ちょっとだったような。で、アンコールもやってくれなかったから、コレには残念無念。。。
せめてあと1曲くらいは見たかったなぁ。。。つくづく、惜しい!
個人的には来月12月13日(火)のエリオット・シャープとのデュオライヴが楽しみです。
ビリー・バングさんのライヴも、機会あればまたぜひとも見たいですね。。。