フリー後のベストテン:1998〜2004現在

オレの一番好きな俳優はクリント・イーストウッドカツシン(勝新太郎。時代遅れなこと限りなしだが、コレはあくまで個人的な趣味。
映画は本来ナマもの、劇場で公開される最新作はしっかりリアルタイムでチェックするようにしないと、ホントの意味で「見識」みたいなモンは磨かれないように思う。
もちろんどう見ようと、人それぞれ、偏りは出るわけだけど、それはそれ。とにかく、新作をしっかり見る、という姿勢が大事なんじゃないかと。いつまでも、「昔のナニソレは良かった」と懐古趣味だけ走るのはジジイ臭いし、何より格好悪いよな。
もっともオレ自身、いざリストアップしてみたら、40本中劇場で見た作品は10本ほど。あとは全部マスコミ試写で見たもの。映画は映画館で見てナンボ、正直、喜ばしいことじゃないやね。まぁ、とにかく公開時かつスクリーンで見たということで御勘弁を。




アメリカ>
1:『パンチドランク・ラブポール・トーマス・アンダーソン
2:『シンプル・プランサム・ライミ
3:『メリーに首ったけファレリー兄弟
4:『アイス・ストーム』アン・リー
5:『遠い空の向こうにジョー・ジョンストン
6:『プライベート・ライアンスティーヴン・スピルバーグ
7:『カラー・オブ・ハート』ゲーリー・ロス
8:『フェイス/オフジョン・ウー
9:『ギャラクシー・クエスト』ディーン・パリソット
10:『ムーラン・ルージュバズ・ラーマン



<ヨーロッパ/北・中・南米ほか>
1:『ヴェルクマイスター・ハーモニー』タル・ベーラ
2:『スウィート ヒアアフターアトム・エゴヤン
3:『ヘヴン』トム・ティクヴァ
4:『ダンサー・イン・ザ・ダークラース・フォン・トリアー
5:『フルスタリヨフ、車を!』アレクセイ・ゲルマン
6:『ケドマ』アモス・ギタイ
7:『トーク・トゥ・ハーペドロ・アルモドバル
8:『父よ』ジョゼ・ジョヴァンニ
9:『最後通告』フレディ・ムーラー
10:『シティ・オブ・ゴッドフェルナンド・メイレレス&カチア・ルンチ



<香港・アジア>
1:『少林サッカーチャウ・シンチー
2:『グリーン・デスティニーアン・リー
3:『ヤンヤン 夏の想い出』エドワード・ヤン
4:『鬼が来た!』チャン・ウェン
5:『沈黙』モフセン・マフマルバフ
6:『風が吹くままアッバス・キアロスタミ
7:『ふたつの時、ふたりの時間』ツァイ・ミンリャン
8:『ザ・カップ 夢のアンテナ』ケンツェ・ノルブ
9:『二重スパイ』キム・ヒョンジョン
10:『純愛譜』イ・ジェヨン



<邦画>
1:『回路』黒沢清
2:『害虫』塩田明彦
3:『誰も知らない』是枝裕和
4:『愛を乞う人』平山秀幸
5:『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』金子修介
6:『リング2中田秀夫高橋洋
7:『バトル・ロワイアル深作欣二
8:『独立少年合唱団』緒方明
9:『カクト』伊勢谷友介
10:『蛇イチゴ西川美和



……とまあ、こんな具合。
アメリカ映画はともかく、あとは趣味が偏りすぎてるかも。特にヨーロッパではフランス産カイエ系映画作家とか無視状態だったし(笑)邦画も、ピンク映画やオリジナルVシネマは全然見てないし。
まぁ、それでも、個人的におさえるべきトコはおさえた! と勝手に確信。
で、リストを見返して改めて思ったのは、邦画は全般に、日本というちっちゃい社会のなかで、さらにまた派閥的にまとまってしまっていて、作品の「質」では他国にも劣らないけど、画面から伝わってくる「パワー」という面では他国にかなり負けてるかな、ということ。リスト中最も若い伊勢谷友介西川美和のお二方には日本の観客や映画祭のジャーナリストなんかじゃなく、とにかく<世界>を相手に闘って欲しいなと思います。根拠なしのアホな気負いでもいいからさ。
ありきたりなたとえだけど、邦画とサッカー日本代表はよく似てるってトコだろうか……。
(まだまだ続く)