リアム・ニーソン『ダークマン』(サム・ライミ監督)

宙を飛び地を這うキャメラ、時空間を無視したかのごときゆがんだ画面構成等、見る者の意表を突きまくるケレン味たっぷりの演出で鳴らす鬼才中の鬼才サム・ライミ、メジャーシーンに本格的に殴り込んだ会心作。個人的にはライミの最高傑作と思っているが、ま、これは、『死霊のはらわた』を後追いで見た人間の勝手な見方ですかな。ヤツの盟友コーエン兄弟はもちろん、ティム・バートン以上のビジュアルショックをカマせる、とんでもない才能の持ち主じゃないかね、ライミって。まぁ、『スパイダーマン』は正直、不満が残る内容だったんだけどね。