「家畜人ヤプー」

先日、本棚をひっかきまわしていたら、何年も前に買った角川文庫版が出てきた。一度読みかけてそのままになっており、持っているコトも忘れていた。死ぬまでに読んでおくか、とようやく読みはじめた。
どうにも……「偏執狂」の世界だよね、こりゃあ。奇想もココまで徹底されると面白可笑しくはあるが、しかれども圧倒されすぎて疲れるというか。わかったのはやっぱオレはマゾじゃない! ってコトくらいかな(笑)いや、本物の“女王様”に判断してもらうしかないのか、こういう性癖は? 
ところで、問題の作者・沼正三の正体については、代理人天野某氏=本人という「定説」もできつつあるようだが、真相やいかに? もうひとつの有力説の主・元判事K氏*1のエッセイの一節を拾い読みしたかぎり、文体がクリソツに思えたり。文体というのは、本人以外の余人には、いかなその道のプロでも、そうそう完全コピーなぞできないハズ。なので、個人的には基本的にはK氏が書いて、天野氏が何らかの形で関与している、ってコトじゃないか、と推察するわけだが……ありきたりすぎるか。ま、関係者一同が結託して商売上「伝説」を維持している、ってコトだけは間違いないと思うわけだけど(笑)

*1:いまもしっかり御健在とは知らなんだ! 興味ある方は検索してみなされ。お顔も拝めるでよ。