帰宅して入浴後、ＷＯＷＯＷでやってた『バースデイ・ガール』をチェック。しょぼくれた銀行員（＜緊縛趣味アリ）がニコール・キッドマン扮するロシア女性を写真花嫁に迎えるが、彼女、実はかなり「ワケあり女」で……てなロマンティック・コメディ。たぶん製作費のほとんどはニコールのギャラに消えたのだろうが、低予算で他愛ない話ながら、細かいトコまで「こそぐり」が効いてる感じの小粋な佳作。脚本自体がいいんだろうけど、演出面でもかなり頑張ったんじゃないかな。
実はいわゆる＜ヒクネの花＞、つうかもともと“Ｂ級女優”なニコール、こういう安手な作品の水も合うわけだが、本作では実年齢の三十路後半と思えぬロシア娘にしっかり化けて登場、オスカー受賞も納得の女優ぶりは見せてくれてて感心しきり。そばかすも見当たらぬミルク色の美肌もなんともうるわしくて。コレなら『奥さまは魔女』リメイク版もいけそうだ。
