『スティング』新録版

おなじみテレビ東京午後のロードショー>、本日は『スティング』。見る前からなんとなくわかっちゃいたけど、やっぱり新録版。
ロバート・レッドフォードは山ちゃん! こと山寺宏一ポール・ニューマン津嘉山正種。目をつぶって聴いてると、トム・クルーズケヴィン・コスナーあたりが会話してるような(笑)、いや、そんな組み合わせはないんだけど、しゃべりまくる若僧とちょっと兄貴分な男という組み合わせだとこのへんかなと。しかし、やっぱ違うだろちがうだろ! どっか探せばあるでしょう? 野沢那智川井伸旺、定番フィックスの競演が! 記憶違いでなければ、昔このバージョンは見てるハズなんだが、もはや忘却の彼方。山寺&津嘉山も悪くない、むしろ全体にウェルメイドな仕上がり。
ただし、惜しいのは悪役ロバート・ショウ有川博。ここぞ、という時に若干声がうわずり気味のような。もっとも、ロバート・ショウも個性が強すぎる人だけに、いまいち持ち役が定まってない観もある方。個人的にはサブウェイ・パニック中村正(!)御大が一番印象的だった。映画ではB級アクションの仇役な役どころで今では印象深いかもしれないが、もともとは英国劇壇ではおなじみな叩き上げ系コワモテ男児、舞台仕込みの声の良さといい、吹替も大物があたってしかるべきお方。順当には森川公也(『ナバロンの嵐』)あたりが良さげだったんだけど、どうであろう。