黒澤明監督関連本

昼前、図書館に行き、三船敏郎関連の資料を探すが、黒澤明監督関連本ばかりで三船その人の自伝/評伝はなし。まぁ、ナニもないよりはマシなんで、4冊ほど黒澤明の評伝ものを借りてきた。あっと言う間に2册読んだが、仕事とは関係なく、興味深く、楽しめた。楽しんでばかりいちゃイカンので、書き物用のネタもちゃんと拾ったけど。
■「淀川長治黒澤明を語る。」(河出書房新社
■「評伝 黒澤明堀川弘通毎日新聞社
■「天気待ち」野上照代文藝春秋
■「パパ、黒澤明」黒澤和子(文藝春秋
……うーむ、ますますクロサワが嫌いになれそうだ(爆)
いや、ホントのところ、尊敬の念は増してますよ、ええ。ただ、オレは賛美者には絶対なれないってコトも改めて再確認できた。ファンやマニアならまだ笑って許せる感じだけど、「信者」ってのは困るよね。アーティストを宗教者に仕立てるような振舞いだけは決してすまい……との念、新たに。


それにしても淀長は天才だ! 天才すぎる! その語り口は完全にフィルムとシンクロしきってる! <映画の天使>とはまさにかの人のこと。<世界のクロサワ>も、淀長相手の時は特別な感じがひしひし伝わってくる。まぁ、順に読んでくと、ある時期からはふたりとも同じ発言を繰り返してたりもする事実にも気付くんだけど、んなこたどーだっていい。コレじゃハスミも山田宏一もタジタジなのは当然だわ。映画と共に生きている、生かされているってレベルじゃなくて、文字どおり、映画と一体化しちゃってる人の言動に、いかな論客も勝負なぞ挑めるワケないのであった。「リュミエール」なんて読む前に、淀長さんを知っていたオレは幸せ者だ! うれしいうれしい(<ヤケ気味)。