映画

幻の映画。

かつて映画の黄金時代、プログラムピクチャーと独立プロが乗り合いで共同戦線を張っていたコトがあるが、当時、同一キャストでまったく違うストーリーで2本撮りが行なわれていた!……という夢を見た。いろんな夢をみてきたが、久々に題材といい、ストーリー…

テオ・アンゲロプロス『エレニの旅』

東京のダチが電話をくれ、話題に出たので、今日にも見に行こうとチェックしたら、名古屋シネマテークでの上映、気づいたら終わってンでやんの。。。もはや映画ファン失格。一から出直しだ。 つうか、上京して見に行けばいいのかな? なんつっても今月は有給…

「タイム」誌が選ぶ映画ベスト100・邦題付き全リスト

2010/01/31更新。オリジナルはこちらを参照のこと。順位はついておらず、アルファベット順。(※)は個人的な補足データ。

<「タイム」誌が選ぶ映画ベスト100>解説情報追加。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200505250024.html やや恣意的なリストアップ、選者の名前見て納得。べつに皮肉じゃないよ、そういうモンだろうなと思っただけ。明日くらい気が向いたら邦題つけて全リストアップしてみっか?

「タイム」誌が選ぶ映画ベスト100

http://www.time.com/time/2005/100movies/the_complete_list.html 基本的に順当なセレクションだけど、たまに「へー」と思う作品が入ってるのが面白い。『レオン』じゃなく『レオロ』って傑作なのか? とか。 ニコラス・レイ監督によるボギーの泣ける傑作『…

そんなにゼニが欲しいのかよ、久雄さんよぉ?

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050518-0017.html たかだか3億円ぽっち(と、あえて云う)でクロサワの名作を、よりによってヤク中に売るとは……呆れたぜ。『スター・ウォーズ』での『隠し砦の三悪人』ノッポ&チビコンビキャラ無断…

豊川悦司『新・仁義なき戦い』(高田宏治脚本/阪本順治監督)

焼跡派世代の捨て鉢なパワーを描いた笠原和夫&深作欣二の『仁義なき戦い』四部作とはまるで違い、阪本順治は自身のテーマ、高度経済成長が頭打ちした石油ショック期前後に成長したシラケ世代なガキどもの葛藤劇に引き寄せて描いた。大人になっても、いっぱ…

クラウス・キンスキー『キンスキー、わが最愛の敵』

「彼がひとたび吠えるや、ワイングラスは割れ、大山鳴動したのですッ!」

舶来と来たらエゲレスにきまッてらァな、え、おぃ?

中国で反日デモ大盛り上がりでおぅおぅ国家が音頭とってエンヤァトット13億も人民いるとガス抜きも大変だァな、だの、ほりえもんは大山鳴動させて結局フジテレビ脅してゼニもうけするだけが目的だけだったみてぇじゃねェか、やり方がいじましくっていけねェ…

東野英二郎『秋刀魚の味』

「魚へんに、豊か。鱧(はも)、かァ〜」 なんて、教え子が何の気なしに出した饗応の料理に、思いがけず舌鼓打つ、かつての鬼教師。妻に先立たれ、娘に家事を任せっきりにして頼りきってるうちに、嫁にやりそびれ、いまや父娘ふたりで老惨の身の上となった男…

『狩人の夜』

高橋洋師父も絶賛する、カルト・スリラー古典超怪作。ロバート・ミッチャム扮する悪魔のごとき偽説教師*1が、幼き兄妹をひたりひたり…と尾けてくる。深夜、月光にあやしく浮かび上がる奴さんのシルエットに、恐怖しきった兄少年が叫ぶ一言がこちら。見てるこ…

捲土重来! 満を持しての開館前夜!

ミクシィとの掛け持ち企画。ミクシィって、意外とコアなネタふりに反応が芳しくないンだよな。まぁ、ネット世界における成り立ちも役割も違うから、トーゼンといえばトーゼンなンだろうが、それにしても。 そんなわけで、ココ、はてなでオレ十八番、ハードコ…

巨匠・野村芳太郎、死去。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050408-00000011-yom-soci 巨匠ってな、ホントにスケールでっかい作品を撮る仁のコトばかり評して言うんじゃない。そうやってお呼び申し上げ奉るが似合う方なら、誰にでも使ってイイんだ。 野村芳太郎の作品歴、見れば…

映画ならではのリズム。

正確には、「フィルムならではの」と云うべきであろうか。 いやなに、オカンが見ていた『半落ち』をちらッと見てて、演出といい、画づくりといい、なにより編集のリズムがあまりにあまり、TVドラマっぽいなぁと思ったので。それが悪い、と批判したいんじゃ…

デイヴィッド・リンチ関連ネタ。

ハードディスクを漁ってたら、むかし書いた原稿つうか、覚え書きが出てきた。リンチフリークな興味ある方だけよろしければどうぞ。 http://d.hatena.ne.jp/hibiky/19990701#1110991057

ニコール・キッドマン。

ネタ増やしにミクシィで書いたのをこっちにも転載。手抜きですまねぇ。 ウチのオカンはニコールのファン。 『めぐりあう時間たち』なるニコールがオスカー受賞した映画を オカンが見たいみたいとうるさいので アマゾンでDVDを注文したら、即日届いた。 オ…

秘宝系女傑プロデューサー、逝く。

デブラ・ヒル女史が亡くなったそうで。全然知らなかった! 鷲津某よりジョン・大工を語らせればうるさいオレとしちゃ、合掌するしかねぇ。 http://d.hatena.ne.jp/synw/20050308#p1 ソースは御覧になってる映画の趣味がいちいちツボなid:synwさんトコから。 …

トリオ@中野ブロードウェイじゃ試写状売ってたりするよね。

……あったら教えて欲しいモンだぜ。 いや、試写室なんて場所はオレはホント、死ぬほど大ッ嫌いだから行きたくないんです。でもさ、いまだにウチに試写状が転送されてくるのですよ。ところがオレ、もう東京にいないからいくら案内送られても見られるワケないの…

日比谷・みゆき座閉館。

http://www.toho.co.jp/hibiya_miyuki/ ソースはid:synwhさんトコ(http://d.hatena.ne.jp/synw/20050307#p2)から。 閉館御礼とはいえ、1本300円(!)ってなすげぇ。もっとも、作品のナラビはいまいちだな。みゆき座といえば、やっぱ『エマニエル夫人…

『不思議惑星キン・ザ・ザ』

腰をかがめて膝ちょい曲げて、両手広げて微笑み浮かべ、あなたとわたし、ハイ、ポーズ! 「くー!」 ……脱力。 走れトロイカ、踊ろよペチカ、ペレストロイカな旧ソ連が生んだ、(バ)カルトSF金字塔。インチキくさい異星を模したロケセットを舞台に、全編細…

片岡千恵蔵『妖刀物語 花の吉原百人斬り』(内田吐夢監督)

善良な商人なれども怪異な容貌ゆえに縁談のなかった中年男が、吉原のとある遊女に一目惚れ、家財を傾けるほど入れ込んだあげく、愛想づかしの憂き目に。赤子の身で妖刀と共に捨てられて、と不幸の星に生れついた男は最期、全身全霊をもって吉原へ殴り込んで…

三隅研次監督

言わずと知れた世界屈指、唯一無比なる剣劇のマエストロ。 「天晴れ! 時代劇」(キネマ旬報社刊)の<時代劇の監督たち>なる名鑑によれば、とある女優にかくのごとき言を吐き、セットに彼女ひとりを残してリハーサルを続けさせたという。 私生活では酒はや…

加藤嘉『砂の器』

……だからさ、中居くんのTV版なんてオレなんざハナから見る気しないんだわ、マジ。いや、野村芳太郎のあのシャシンはさ、吉岡秀隆に見せたら泣いて死ぬくらい、もう涙腺刺激しまくりの全編これ演歌って世界よ? 原作は松本清張よ? じめじめじとじと、イヤ…

菅井きん『必殺仕事人』シリーズ

一かけ二かけ三かけて仕掛けて殺して日が暮れて、我が家へ帰りつきみれば、怖い嬶ァに姑二匹、いつものように騒ぎたて。わたしは必殺仕事人、中村主水と申します。 「で、きょうは誰を殺れ、とおっしゃるんで?」

オスカー授賞式。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200502280005.html 忘れてた、つうか今日だって知らなかったよ。いかな映画離れしてるからって、この体たらくはどうも。この10数年で初めて(呆)。 オレにとってのベスト映画人、クリント・イーストウッドの再びの壮挙はう…

ホキ徳田『怪談昇り龍』(石井輝男監督)

エログロナンセンスが縦横無尽に横溢する異形の祝祭空間、石井テルヲワールドの権化のごとき、異常性愛ちょいまぶし任侠スリラー。ヒロインの梶芽衣子以下、佐藤允、内田良平、加藤嘉、そしてゲストに何の必然性もなく土方巽&ホキ徳田が登場するという、ワ…

『ヴェルクマイスター・ハーモニー』

ハンガリーの文字どおりの鬼才タル・ベーラが放つ、暗黒の映像叙事詩より。手前味噌だが、以前某所に書いた紹介文を貼っとく。 題名からして面妖な、世界映画史に残る大怪作。東欧はハンガリーの寒村を舞台に、人類が歴史上繰り返してきた「残酷絵巻」が悪夢…

C−3PO『スター・ウォーズ』

もちろん、吹替は野沢那智でキマリ。でも、富山敬版(日本テレビ系?)も残ってるならまた見たいなぁ。。。 「あたくし、ありとあらゆる宇宙言語に精通しております、はい」

仲代達矢『殺人狂時代』(岡本喜八監督)

ネタバレになるから詳細は書かないが、実は苦手な喜八つぁん映画でもこの映画だけはイケてた。クールガイとヨレヨレ中年の二役を怪/快演する仲代達矢がサイコー。もちろんかの天本英世も、死神博士みたいなすげぇ奇ッ怪な役で登場するでよ。

金子信雄『仁義なき戦い』

「のう、おやじさん、云うとってあげるが、あんたは初めからわしらが担いどる神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血を流しとるんや。 神輿が勝手に歩けるいうんなら歩いてみないや、のう!」 と、松方弘樹もとい若頭・坂井におどしあげられた御存知…